大人が子どもにできること①
こんにちは〜
私が今まで教育に携わってきた中で感じた「大人が子どもにできること」についてお話ししようと思います。
たくさんあるので何回かに分けてお話ししますね。
今回は二つ!
①下手に子ども扱いしない
まず一つ目は、「下手に子ども扱いしない」ことです。
確かに子どもは私たち大人より様々な経験が不足していますし、知らないことも多いと思います。
しかしながら、子どもは思っている以上に大人です。
大人が嘘をついていたり、誤魔化そうとしたりすると子どもは簡単に見抜きますし、何より大人のことをよーく見て観察しています。
「子どもだからどうせ〜」みたいな気持ちで子どもに接すると、私は子どもの人間性や能力を伸ばすことはできないと考えています。
子どもには少し難しいかなあと思っていることでも、素直に伝え続ければ子どもは意外にも理解できるものです。
なんなら、大人よりも頭柔らかいですからね、本当に。
子どものことを尊重し、大人と対等に扱う意識が教育をする上で大事だと思います。
②愛情を注ぐ
次に二つ目は子どもに「愛情を注ぐ」ことです。
子どもは大人から褒められたり抱きしめられたり(アタッチメント)することで自己肯定感が高くなり、将来に良い影響をもたらします。
逆に大人から愛情を注がれなかった子どもは鬱や睡眠障害、情緒不安定といった「愛着障害」の症状が出たり、非行に走ってしまったりするケースが調査や研究でも明らかになっています。
そして、褒める場面も私は重要だと考えています。
普通、子どもを褒めたり抱きしめたりする瞬間は子どもが頑張っている時、成果が出た時などが多いと思います。
しかしながら、子どもの心理的に、「お父さん・お母さんは頑張らないと、成果が出ないと褒めてくれないから、常に頑張ろう」といった思考になることが予測されます。
もちろんこの思考が悪いというわけではありませんが、「頑張る=無理している」ということであれば、子どもは少し辛いでしょう。
以上のことから、私は、子どもが頑張っている時、成果が出た時に加えて、日常で起こったちょっとした行動、表情など、何気ない一面が見られたときに褒めたり抱きしめたりすることを心がけています。
そうすることで、子どもは無理をせずともありのままの自分でいてもいいんだ!という思考になり、さらに自己肯定感が上がると思います。
次回も二つ、書きますね。
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教育とは、子どもに夢を持たせること。
皆さんにとって、教育とは何のためにするものでしょうか。
私は以前のブログで
教育について考えることは人生について考えることであり、教育とは人々が後悔のない人生を歩むことができるようにするために行うもの
であると書きました。
子どもに限らず、私たち大人も、毎日さまざまなところから刺激を受け、成長していると思います。
ブログやSNSで情報収集をするのも、自分自身を教育し、自分の人生をより良いものにするためであるとも考えることができます。
教育によって人生はこんなにも変わるのか、なんてことが以前のこのブログにも書いてあります。
shingakujuku-norikure.hatenablog.com
では、後悔のない人生を歩むためには、どうしたらよいでしょうか。
これも人によって意見が分かれるところかと思います。
私は「自分に正直に将来の夢を持ち、行動すること」で後悔なく人生を走り切れると思います。
これを教育的観点から言い換えると、「子どもに夢を持たせ、行動できるようにサポートすること」といった感じでしょうか。
夢というととても大きなもののように思えますが、小さいものでも全然いいと思います。
「将来こんな人みたいになりたいな。」
「来年にはこんなことがしたいな。」
「来月はここに行きたいな。」
「明日はこれを全力でやりたいな。」
これら全てが立派な夢です。
夢の力はすごいです。
自分自身に活力を与えてくれます。
だからこそ、すべての子どもに夢を持って欲しいのです。
以下は夢を実現するまでを5段階に分けたものです。
大人は子どもに対し、この教育機会を作ってあげることが重要だと考えています。
①夢の思考⇨自分自身に向き合い、現時点で自分は何がしたいのかを考える機会を設ける。
②夢の追求・発見⇨できる限りの経験や知識をインプットし、選択肢を広げた上で、自分の好き嫌い得意不得意(興味・価値観・才能)を知り、自分のやりたいことを追求する機会を設け、発見させる。
③夢への挑戦⇨夢に向かってどのような努力をすればいいかの計画を立て、正しい努力をさせる。失敗=ダメなことだと思わせない。どんどん挑戦し、失敗を経験させる。
④夢の発表⇨どんどん周りに自分の夢を打ち明けさせる。ありのままの自分を表現させる。
⑤夢の実現・継続⇨夢を叶えられる進路先の提案、夢の領域内での実用的スキルや専門分野をさらに広く深く学び、その分野でできることの選択肢も広げてあげる。不安や悩みの相談・解消、夢の変更等もサポートする。
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「教育」がもたらす社会的影響
過去3回に渡り、私が考える「教育」について語ってきましたが、そんな「教育」は社会にどのような影響を与えるのでしょうか。
shingakujuku-norikure.hatenablog.com
現代は「私たちは社会の発展に貢献するために、社会のため・誰かのために行動しなければならない」という価値観が浸透しており、その価値観を社会が個人に対し圧力をかけているように感じます。しかしながら、私たちは元々社会の発展に貢献するために生きているのではなく、人生の主役である自分自身が幸せになるために生きています。言いかえれば、私たち人間は自分自身の欲求を満たすことが基盤としてあります。自分のためにもならないことが果たして「誰かのために」なることがあるんでしょうか。
みなさんはマズローの欲求5段階説をご存知でしょうか。簡単に言えば、自分自身の欲求を満たすためのステージが5段階に分けられているのです。
ここからわかることは、まずは自分自身の欲求を満たすことができなければ、社会のため・誰かのために行動したいと思うことはできないということです。他人のことを考えずに自己中心的でいいのです。そして、自分のために行動することへの欲求が満たされると、次は他人に認められたい、感謝されたいといったステージに自然となってくるのです。その結果、最終的には社会のため・誰かのために行動することが自分のやりがいであり、幸せなことであると言えるようになると思っています。
したがって、この5つの欲求の階段を一段ずつ登っていく教育を実践することで、社会の発展にも寄与することができると考えます。逆に、「私たちは社会の発展に貢献するために、社会のため・誰かのために行動しなければならない」という価値観が先行し、自分自身の欲求を満たすことを飛ばしてしまう教育を行うと、結果的に社会のために働きたいと心の底から思う人は減少し、社会は衰退していくでしょう。
例えば、お金を稼ぎたいと思う人は物欲・食欲・趣味欲・承認欲求などの自分の欲求を満たしたいという思いが背後にあります。おそらくその欲求をある程度満たしている人はお金を稼ぐことはもちろん、人から感謝されたいといったところにやりがいを感じるようになるでしょう。
教育は投資と同様、すぐ成果として現れないことが多いものです。しかし、伝え続け、教育し続けなければ、人間の可能性を引き出すことはできません。教育をやめてはならないのです。
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私が考える「教育」③
前回、「教育」とは人々が「後悔のない人生を歩む」ことができるようにするために行うものであると結論づけました。
shingakujuku-norikure.hatenablog.com
後悔のない人生を歩むためには、後悔とはどんな時に生まれるのかを知る必要があります。現時点で、私は「正直に将来の夢を持たない又は目指さないことから後悔は生まれる」と結論づけました(ここで言う「将来の夢」とは、人生目標やどのようなキャリアを歩みたいかなどの遠い目標から、明日何をしたいか、今どうしたいか、などの近い目標まで幅広く定義します)。
なぜ正直に将来の夢を持たない又は目指さないと後悔するのでしょうか。その原因は他人と比較し、他人に流され(固定観念にとらわれ)、自分の本当の気持ちと向き合えていないからだと思います。近年はSNSの発達により、情報が安易に入りやすく、他人の考えに触れやすい時代となりました。それ故、他人と自分を比較したり、陰謀論と言われるようなものを信じてしまったり、情報が多すぎて何が自分のやりたいことなのかが見えなくなってしまっている現状があると思います。また、周りにいい子だと思われたい、みんながやっているから何となくやってみる、親に勧められたからなど、他人にどう思われるかを気にしすぎるあまり、なかなかありのままの自分を表現することができず、夢を持っていたとしてもそれを目指すことを諦めてしまうのです。
以上のことから、後悔のない人生を歩むためには、自分に正直に将来の夢を持ち、行動すること(さらに細分化すると、自分に正直に夢について思考する、追求する、発見する、失敗を恐れず挑戦する、実感する、持続させること)が必要だと結論づけました。
とは言え、1人でこれらのことが全てできたら私がここで教育について語っている意味はないと思います。1人で考えていると、どこに進むのが正解かわからなくなり、自分の理想とする後悔のない人生を歩むためのレールから徐々に外れていってしまう可能性があります。特に子どもは人生経験を積んできていないため、私たち大人は、先に生きたもの「先生」として子どもに寄り添い、後悔のない人生を歩むためにサポートし、導くことが求められます。
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私が考える「教育」②
前回述べた通り、教育について考えることは人生について考えることであると私は考えています。
shingakujuku-norikure.hatenablog.com
その考えのもと、私はまず生きる意味を考えました。
人生は一度きり。死後どうなるかは誰もわかりませんが、自分が生まれる前が「無」であったから、死ぬ後も「無」になるのが現実だと思っています。だから生きている間に積み上げてきた能力も考えも経験も思い出も、何もかも消えて「無」になるのだろうという考えです。
では本や動画、遺書など、何かしらの形でこの世に自分の積み上げてきたものを残せば他人の心に自分の人生が刻み込まれ、自分の存在意義を見出せるでしょうか。しかし、仮に自分が死んだ後にたくさんの人が悲しんでくれてその次の世代に自分の考えなどが受け継がれたとしても、結局それは一時的なものに過ぎません。人間が絶滅したら、地球や宇宙も消滅したら、この世に残したものなども結局「無」になると思います。では、私たち人間は一体なんのために生きているのでしょうか。
私たちは生まれたくて生まれてきたわけではありません。そもそも、宇宙が、地球が、生物が生まれるまで、様々な偶然が重なり合って今があると思います。だから、当然私たちが生まれたことも一つの偶然にすぎません。結論、生きていることに対して意味はなく、存在意義も見出せません。でもだからといって死ぬ理由も私には見つかりません。死んで自分という存在が何も無くなってしまうのは普通に悲しいですし。
このように生きる意味について考えると、私は「生きる理由も死ぬ理由もない」という結論に至りました。ではこの一度きりの人生をどのように過ごしたいか。私は死ぬ時に人生楽しかったな、幸せだったなと思えるように「後悔のない人生を送りたい」と思いました。それと同時に、「教育」とは人々が「後悔のない人生を歩む」ことができるようにするために行うものであると結論づけました。
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私が考える「教育」①
突然ですが、私たちの価値観はどのようにして構成されてきたと考えているでしょうか。
生まれた時に価値観は既に決まっていたのでしょうか、神が決めたものなのでしょうか。
いいえ、私たちの価値観は今まで様々な知識や経験をインプットしてきたことから構成されているはずです。
言い換えれば、私たち人間は生まれた時から現在に至るまで何らかの「教育」を受けてきており、「教育」によって自分の価値観は構成され、今の自分がいるはずだということです。
もちろん、私も例外ではありません。
幼い頃の私が、挫折し、落ち込んでいた時、常に助けてくれたのが親や学校の先生、塾長、部活のコーチなどの周りの大人の存在でした。
「お前のいいところはここだよ。」と言ってもらえたり、「頑張れ!」と応援してもらえたり、数ある進路の選択肢から自由に選ばせてくれたり。
もしこの教育がなければ、僕の自己肯定感はどんどん下がり、生き甲斐も何もなく、自殺まで追い込まれる可能性もあったでしょう。
しかしながら、私は周りの大人に恵まれ、その人たちのおかげで、今は自分のやりたいことを思う存分できています。
しかしながら、教育はこれだけ人間に与える影響の大きいものですから、教育の内容次第では薬にも毒にもなります。
教育は一歩間違えれば「洗脳」になります。
例えば、戦時中は「お国のために死ぬ」のが正義で、その価値観を当たり前のように教育していました。
今ではとても信じられないような話ですが、当時の人間は国のために自分の命を捧げることが素晴らしいことであるという価値観を持っていました。
また、狼に育てられた子の話は有名ですが、これも「教育」によって人間は狼のようにもなってしまうという教育の影響力を物語る一例であると言えるでしょう。
このように、「教育」という薬は、種類によって人へ与える影響が当然にして異なり、時として毒となることもあります。
しかし裏を返せば、適切だと思われる薬をしっかりと服用すれば、人間を幸せにできる可能性も秘めているということです。
私たちが一度しかない人生を悔いなく幸せに走り抜けるには、もっと教育について考える必要があると思います。
教育を変えることは人生を変えることです。教育について考えることは人生について考えることです。
勿論、教育の方法は時代によっても変化しているものであり、現代においても教育方法の「正解」というものは恐らくありません。
しかしながら、先人たちの失敗を繰り返しては意味がありません。
私たちは先人から学び、「そもそも教育とは何なのか」「教育はどのようなものでなければならないのか」「教育によってどのような社会・人間になって欲しいのか」「現代においてどのような教育方法が相応しいのか」を追求し続けることが重要です。
私も人生について考えながら、どのような教育をすれば皆の人生がより良くなるのかを日々考えています。皆さんも人生について、教育について、真剣に考えてみませんか。
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将来の夢が決まらない
先生が小中学生の生徒に「将来の夢とかやってみたいこととかないの?」と聞くと、
「将来の夢が決まらない。」
「将来やりたいことがわからない。」
とよく言われます。
中学校から高校へ進む段階は、公立小中学校に通っている人にとって大きな進路選択であり、行く高校によって自分のやりたいことが実現できるか否かが変わるところもあります。
だからこそ、大人は子どもに対して、「将来は何をしたいのか」と尋ね、その答えから最善の高校を志望校にするのでしょう。確かに、将来を見据えることは重要です。
しかし、普通、子どもは将来が見えないものだと思います。
私も小中学生の頃に、将来の夢なんてありませんでしたし、今を楽しむことで精一杯でした。
私が子どもに進路指導する時に、最も大切にしていることは、今どんなことがしてみたいか、どんな高校生活を送りたいか(スポーツの強豪校がいい?文化祭に力を入れているところがいい?校則が少ないところがいい?どんな校風がいい?)など、子どもが見える範囲を基準に高校選びをすることです。
そして、進路指導で先生ができることは、子ども意見を尊重しつつ、子どもの見えない範囲を補い、高校選びをすることだと思います。
俺はプロサッカー選手になるためにサッカー部が強い高校に進学するんだ!というのが子どもの意見だとしたら、大人は怪我をしてプロサッカー選手の道を断念せざるを得ない状況になった時にのことを想定し、サッカーが無くなったとしても、新たな道を選びやすい環境(ある程度偏差値が高く、大学進学を望める学校)がある高校を選択肢に入れるか、それともサッカーに全振りした高校を選択するかを決めなければならないと思います。
進路選択にも正解はありませんが、子どもの意見と大人の意見、上手く組み合わせながら、最善の進路選択ができるよう、私も努めていきます。
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